ラミネーターが故障した?!
ラミネーターは故障の少ない機械です。
ラミネーターの故障ということで電話で受ける内容で多いのが、フィルムの巻き込みと電源が入らなくなったということです。
電源が入らなくなった原因は、ほとんどがヒューズが切れたことによるものです。ヒューズ交換ですむ場合がほとんどです。
たまに電気系統の基盤が故障していることもありますが少ないです。です。
私が電話やメールで対応したラミネートフィルムの巻き込みによるラミネーターのトラブルについて書いてみました。
メーカーは基本的にフィルムの詰まりは故障と認めない?!
ラミネータートラブルで多い原因は・・・?!
ラミネーターのクレームで一番多いのがラミネートフィルムの詰まりです。
でもメーカーは基本的にフィルムの詰まりは故障と認めないのが普通です。
実際に私が10年以上もラミネート加工の作業をしていますが、通常に使ってフィルムが詰まったことは一度もありません。
ラミネート加工は、フィルムに原稿(用紙)を挟んで機械に通すだけのことです。
ラミネーターは上下のローラーでフィルムを排出口へ流していきます。
搬送距離も短く普通に操作すればラミネートフィルムが詰まるようなことはありません。
ではなぜ詰まるのか?
フィルムが詰まる原因は、いくつかあります。
故障したと送られてくるラミネーターのカバーをあけて見ると、原因がわかります。
メーカーが想定していない使い方をしている場合がほとんどです。
機械説明書をよく読んで使用していただけますと、用紙の巻き込みはなくなります。
また、使用後のメンテナンスによって安定したラミネート加工ができます。
使用後に、カタログのような厚手の用紙をラミネーターに数回通すことによって熱ローラーに付着した糊を取り除く事ができます。
ローラーに糊が付着したままですとフィルムの巻き込みの原因にもなりますので、定期的に実施していただくことが重要です。
使用間違い(やってはいけない事)で起こる原因
- フィルムの結合部の奥に原稿をしっかり差してなく結合部から1センチ以上離れたセットだった。
- 仕上がりを厚くしようとラミネートフィルムを2枚かねて機械に挿入した。
- 2枚のラミネートフィルムをつなげて加工した。
- 基準を満たさないラミネートフィルムを使用した。
2枚のラミネートフィルムをセロテープでつなげて長尺の紙を加工しようとして機械の中に巻き込んだ例もありました。
うっかりミスでの原因
- フィルムの結合部の反対側から機械に挿入してしまった。
- 機械に斜めに差し込んでしまった。
- 加工時フィルムと一緒に異物(紙やクリップ)を巻き込んでしまった。
*フジプラのラミネーターの故障についてもTOSショップにお問い合わせください。
フジプラの修理窓口などご案内いたします。
きれいにラミネート加工をするために
機械に同梱されている取扱説明書を十分に読んでから使用してください。
機械に適合したラミネートフィルムを使ってください。特に海外製の安価で劣悪なフィルムを使用してのトラブルも多いのが現状です。通常より糊の量が多くて熱ローラーに付着することによるフィルムの巻き込みや故障が発生するケースも多く見受けられますので、純正の製品の使用をおすすめします。
ラミネートする紙を必ずラミネートフィルムのシール部に押し当ててセットしてください。先端から離れて紙をセットすると巻き込みの原因になります。高温のローラーを通るため先端のフィルムが柔らかくなります。その柔らかくなった先端部が機械の内部の方にたれてしまう事により機械内部に巻き込まれる原因になります。紙は、できるだけ奥まで差し込んでセットしてください。
加工する時は、必ずラミネートフィルムの接合部からラミネーターに入れてください。
ラミネーターにフィルムを逆から入れたり、斜めに挿入したりしないように注意して加工してください。
用紙とラミネートフィルムのサイズが合わない、または余白が多すぎる。このような加工をしますと必ず巻き込みの原因になりますので絶対にしないでください。不定形のものを加工する場合は、下記の図のように余白に捨て紙をして加工して、後からはさみで切り取ってください。