ラミネートの特徴とシートの選び方
ラミネート加工の特徴とその効果
ラミネーター加工とは、インクジェッタプリンターなどで印刷した画像や写真などの印刷物に、薄いフィルムシートを貼る作業を指します。
このフィルム加工によって、水分やホコリなどの付着を防止できると共に、キズや色褪せなどから画像を保護する効果があります。
更に、画質を変換させる場合にも利用されることもあり、例えば、ツヤのない印刷物にツヤを与えたい場合にこの加工を施すことで、印刷物を保護すると共にツヤのない印刷物を、簡単にツヤのある印刷物へと変換することができます。
この加工には、「ホットラミネーター加工」と「コールドラミネーター加工」という、2種類の加工方法があります。この2つの加工を施すためには、どちらも「ラミネーター」と呼ばれる専用機器を使用して行います。
ホットラミネーターとコールドラミネーター
「ホットラミネーター」はパウチ加工とも呼ばれており、表と裏の両面をフィルムで覆い、 同時に約100℃以上の熱を与えてフィルムを溶かして、専用ラミネーターで張り付けていきます。よく飲食店のメニューが透明のフィルムで覆われていることがありますが、これはこのパウチ加工がされているからです。
このフィルムは、ポリエチレン系で「のり」の役割を果たしており、熱を与えることで溶けて原稿に張り付く働きをします。
コールドラミネーター加工は、一般的に大型インクジェット機器でプリントされた原稿を保護するためのもので、片面のみに加工を施します。
通常、加工を施す用紙が紙の場合にはホットラミネーターで両面加工をしますが、PETや塩ビフィルムなどの紙以外の場合には、コールドラミネーターで粘着性のあるのりをローラーの加圧を利用して貼り付けていきます。
ラミネーターとフィルムの選び方
この加工を施すことで、カラープリントの場合には耐久性の向上だけでなく、印刷部分の表面を平らにする効果もあるため、加工を施す前よりもより美しい仕上がりになります。
大切な印刷物をいつまでもきれいに保存するためにも、使用するラミネーターにも注目しましょう。おすすめするメーカーはラミネーター専門のメーカーが良いでしょう。
専門メーカーであれば、ホット加工・コールド加工における各種サービスや、加工機器購入後のアフターサポートも万全なため、万が一機器に何らかのトラブルが生じた場合でも、適切な処置方法を教えてくれます。
またフィルムにも様々なサイズがありますが、専門メーカーなら扱うサイズも豊富なため、用紙に最適なサイズを一緒に購入することが可能です。
本体には自動的にヒーターが切れる「ヒーターオートオフ」など便利な機能が付いていて安心です。